もうすこし歴史に学ぼうよ

 例年8月になると書店では戦争もののコーナーができる。今年はあまり興味を引くものがないので、半藤一利著「昭和史」を本棚から取り出してきて読み返している。

 ところどころ先の戦争で最悪の結果にならないターニングポイントというのがいくつもあった。しかし頑固であったり、読みが楽観的すぎたり、あるいは歴史を学ばず、ずるずると坂道を転がっていくのである。

 いわゆるサンクコストを処理できない。つまり中途で計画を中止することをもったいないと考える。これはいまの日本でも同じことが起こっている。プルサーマル計画、リニア新幹線原発など。

 どうして止まれない、引き返せない?

 破滅までいかないと分からないのだろうか。先の戦争のように。