第一日
スタッフが書けというもんだから、今日から出張レポートを小連載で。
ポートランド一日目。
撮影隊とは別便のサンフランシスコ経由でポートランド入り。先行隊は朝到着しているが、こちらはトランジットもあり夕方に到着。空港からタクシーで市内へ。助手席の後ろに料金が出る液晶画面があり、その脇にはクレジットカードリーダーが。なんだか進んでる。
30分ほどでエースホテルに。料金はもちろんクレジットカード。スワイプし、チップを決める。画面には20%、15%とそれ以外という選択肢が出るので迷わずそれ以外を。およそ10%今日のチップ額を入力し決済。こういうところがケチなんだな。
チェックイン後、携帯のSIMを買いにAT&Tへ。フロントで問い合わせると最寄りの店は数十ブロック離れたところにある。歩けない距離ではないし、街をぶらぶらするのにもちょうどいいので歩いて出かける。半パンだと寒いのでジーンズ姿で。
SIMを買ったものの、なぜかアクティベートできない。散々格闘した挙句、上下逆さまに挿していることに気づく。時差ボケならぬただのボケ。
店員に散々毒づいていたので、すこしバツの悪い思いをしながら店を後にする。ぶらぶら歩きながらまたホテルへ。
その後、店舗取材を終えたスタッフたちと合流。初顔合わせの人たちばかりなので挨拶をするのだが、一度で名前を覚えられず。
夜はナヴァレというヒップなオーガニックレストラン。しばし解散。その隙を縫って近くのJクルーの店に行ってスエットシャツとスエットパンツを購入。この寒さ、短パンでは勝負にならない。
部屋に戻りスエットシャツを着てクルマに合流。ドライバーはコーディネーターのタカさん。
助手席に座り色んな話をするのだが、前がずいぶん暗い。ポートランドはこんなのかと思っていたら単にヘッドライトのつけ忘れ。おおらかさが大陸である。
ナヴァレは人気レストランで予約していたものの入店をしばらく待たされる。
思い出してみたら飛行機を降りてこれが初めての食事。どうりでお腹が空いている。店内に通され、ワインリストを見せられ何か頼めと催促される。どうやらスタッフからワイン通だと思われたようだ。早速目を通し、サスティナブルでオーガニックな都市なので地産地消などと息まき地産のワインを頼もうとしたが、アメリカ産のものがない。ほとんどがヨーロッパ産のBIOワインばかり。
なんだかちょっと違う。
料理は素朴でワイルド。味はヒステリカルにしっかり。つまり美味しい。
畑から抜いてきたばかりのような生の赤かぶに添えられていたバターをチーズだと感違いし一口で食べてオエッとなった以外は素晴らしかった。
最後にデザート。
写真にあるが甘い部分のコーティング厚がすごい。スタイリストのマメゾウ先生からは「シャンプーの味がする」との報告が。食べてみたところ、的確な洞察力を持たれている立派な人だと感心する。
しかしこんなに甘いものをオーガニックと呼んでいいのか。
ホテルに戻り近くのバーでさらにビールを一杯。海外ではなるべく避けている牡蠣の生食を酔った勢いで行い、ホテルに戻る。
帰りにホテルの看板をパチリ。どれだけ酔っていたのかがわかるピンぼけ写真。