残業問題

 電通過労自殺問題の余波はまだまだ収まららない。まだYahooニュースのトピック欄を賑わせている。

 先日、件の会社でコピーライターをしている甥と食事した時もやはりこの話題。22時までには完全撤収を強いられて仕事にならないと愚痴ってた。しかしこうしたクライアント仕事というのは、仕事量が多く時間に追われるため仕方なく残業せざるを得ない時もある。

 企画や制作物を提供し、確認してもらう。そしてその後、修正やら訂正やらやり直しやらの宿題をいただくことになるのだが、それが例えば19時くらいだったとする。戻しの要求は明日の午前中だ。やるしかないではないか。

 中には連休の前日の夜、しかも真夜中に戻しをくれるクライアントもいたりする。提出は連休明け日。連休も働けとは彼らは強いてはこないが、ノーチョイスである。

 この問題、そもそも日本のほとんどの会社、大きくは社会、働き方、その哲学、思想、そういうものすべてを考え直さない限り、再発は防止できないと思う。

 ぼくは基本的にそうした無理な要求は断ることにしている。我々はクライアントの使用人でも、奴隷でもない。対等なビジネスパートナーである。互いにリスペクトできるクライアントさんとだけ、仕事をしていきたい。

 そんな偉そうなことを言いながら、うちの会社の多くのスタッフも残業や休日出勤が多い。自戒を込めて慣習を変えていきたいと思う。