ギャンブル依存症

 基本的に宝くじは買わない。買う人のエクスキューズとして買わないと当たる確率ゼロだけど、1枚でも買えば可能性はゼロではないというのがある。

 しかし一説には年末ジャンボ宝くじの当選確率は1000万分の1。マラカナンスタジアム100個並べてネイマールが蹴った枠を大きく外れたシュートをゲットするのと同じ確率。まあゼロではないが、そんな確率。なので買わない。

 しかしtotoはたまに買う。やはりサッカーが好きというのもあり、試合結果を予想したりするのは、面白みがある。ついでにtotoBIGというランダムに予想結果をコンピュータが選ぶ宝くじ的なものも買うこともある。毎週6億円が当たるというから宝くじより射幸心が高いというのがひとつの理由。

 このtotoであるが、はじめる前、計画というか構想が出てきたときから各界から猛反対の渦が沸き起こった。青少年の教育に悪い、依存する人がでて身を持ち崩す人が出る、そもそもギャンブルであるなど。具体的にどうだったか忘れたけどまあ、そんな感じ。審議に時間をかけてやっと通ったと思ったら、今度はこれが全然売れない。みなさんの極度な心配は杞憂に終わるどころか、存続の危機にまで追い込まれた。そうなるとみんな無視、というかスルー。あの議論は一体なんだったのかという検証は一切なし。

 toto運営側も座視しているわけにはいかないので、totoBIGという射幸心をやや煽るくじを発売。それが功を奏して息を吹き返すわけである。ここで議論がまた再燃、という話は寡聞にも聞いてない。あの当初の議論をふっかけていた人どこいったの?

 いまや国立競技場の建設費にtotoの財源を充てるとか、さらに売上増のために他のスポーツも加えようなどと議論百出だが、誰も文句を言わない。

 なんだかいま揉めてるカジノ法案、どうもこんな風になりそうだななどと外野から冷ややかな目で見ている自分がいるのである。

 個人的にはカジノができてもたぶん行かないし、興味ないのでどうでもいいのであるが、外貨を得るために(北朝鮮か)特区を作ってやればいいと思う。どっかの国のように外国人は無料、自国民は入場料をたんまり払わなくてはいけないというルールを作れば、依存したくても依存できない。

 暴力団の財源になるとかいう人もいるが、それはアメリカのマフィアとカジノの歴史を見れば分かる通り、むしろ難しい。それより警察などの官僚の天下り先になるだけである。そこに反対するのであればむしろ自分も反対派にまわる予定。