写真

 実はその昔、ちょっとお金に余裕があった時期があって、海外の写真家(厳密に言うとこの肩書ではないけど)の写真を数点買った。最近ひょんなことからその作家の作品の直近価格を知り、ちょっと興奮している。なんとすべてが倍近くに跳ね上がっている。なにも投資向けに買ったものではないし、今後売却するつもりもないので含み益とも言いがたいが、なんだかいい気分。一方で、その良い時に買った株はいまだに塩漬けで大損こいている。人生いってこい。どこかでバランスされているのだ。

 写真といえば東日本大震災の後、震災復興に一役買おうと、某誌が誌上チャリティを行ったことを思い出す。そこで出品されたニューヨークの写真家の写真に入札したのだが、これが運良く当選し購入の権利を得た。しかし実は誌上の提示価格は本人の欲するものとは程遠く、実はその4倍以上の値であるとの連絡が。かなり逡巡したが、まあチャリティだし、4倍でもその人の写真なら安いということで清水舞台の気持ちで購入した。送られてきた写真は美大生が使うような大きな画材ケースのようなものの中に、ダンボールの切れ端を台紙にした形で送られてきた。金額とその納品方法のギャップにすこし涙が出た。

 この写真の存在も実は最近まですっかり失念していた。これもそのひょんなことからその存在をあぶりだされた格好だ。

 納品形態から想像していただくとわかるように、当然フレームはない。これから気の利いたものを探すしか無い。が、これまで経験があるが、シンプルでそれなりの質感のある写真フレームというのはなかなかない。過去にはオーダーで作ってもらったこともあるが、これが結構かかるのだ。

 コンランショップに売っている写真に使っている黒のフレームがこれまで見た中では良い方だったので問い合わせてたところフレーム単体では売れないと断られた。

 仕方ないのでモナリザがびっくりしているビジュアルでおなじみのあのお店へこの連休にでも行ってみようかと思う。

  

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