明かりをつけましょ
そういえば今日はひな祭りだった。書き忘れていたので、本日これが2本目。
ぼくは常々自分がベストバイヤーでありたいと思っていたし、これからもそうありたいと思っている。つまり常にいい買い物をしたと満足していたい質なのだ。
ずいぶん以前だが、娘に雛人形を買ってあげなくてはならない局面ではたと困った。一体どこの何を買えばいいのかまったく方向性が分からない。大概のものならどこそこのブランドだの、誰々だのどこの店だのと想像はつくが、こちら方面はさっぱりである。思いつくのは久月くらい。
なのでツテをたよって家庭画報の編集の人に取材してみた。しかし彼女もまったく見当つかないという。
そうなった時すがるところはデパートである。こういう時にデパートというのはやはりというか役に立つ。
早速高島屋に行き、雛人形フェアを覗いてみたところ、他の追随を許さず燦然と輝くとても良い顔をした上品なおひなさまがあった。値段は、ん、ちょっとしたけどそこは一生もの。あるいは何代にもわたるもの。清水舞台というには大げさだがそういう気持ちでお財布を開いた。
それからというものの、2月頃デパートに行くとどうしてもこの雛人形フェアを見てしまう体質になってしまった。今年も伊勢丹や高島屋、三越などを散策中に研究してしまうのである。
しかし自愛主義というかなんというか。うちのお雛さま以上に気に入るものに未だかつて出会ったことがない。同じ作家の作品でさえそうである。
気になったのでさっき同作家のホームページをチェックした。やはりうちにあるもののほうがいい。
最新こそが最良である、というのはポルシェのポリシーであるが、ことファッションやこうした伝統品というのはそれが当てはまらないなあと思った次第。
ちなみにうちのお雛さんの作家は幸一光さん。強いて言うなら下のリンクのものが一番近い。
http://www.koikko.com/cl02/detail-77.html