ダニエル・キースに花束を

 ダニエル・キースが亡くなったとYahoo!ニュースにあった。誰もが読んだ(たぶん)「アルジャーノンに花束を」の作者である。あの作品は日本語にもっとも向いている英語作品だと言われている。なぜなら日本語には「漢字」と「ひらがな」があるから。

 ロボトミー手術のようなものを受けたチャーリーがどんどん頭が良くなって抽象的な思考や思索の中で文章を紡ぐ時には難しい漢字や熟語の多い文体になり、徐々に元の状態に戻る家庭でひらがなのしかも間違いのある文章になる。彼の脳の中の変化がこれほどわかりやすく表現できる言語は日本語以外にない。

 多重人格者ものの作品もあったが、やはり白眉はこの作品。

 また読み返してみようかなと思ったニュースでした。