狂っているのはどっちだろう?

 集団的自衛権への抗議。

 日曜新宿の南口であった焼身自殺未遂に終わった抗議の現場にうちのスタッフが偶然遭遇していた。拡声器を使って何かを述べている姿を写メに残していたが、彼が何を言っているのか、遠過ぎて聞こえなかったそうだ。

 彼が自身に火をつける前にその場を後にしたというので、衝撃的な現場の目撃者にはならなかった。

 自らの死をもって(実際には重症らしいが)多くの人に抗議のメッセージを届けたかった彼の目的は果たして果たされたのだろうか。

 新聞などはベタ記事で報道だし、Yahoo!ニュースでも大きくは取り上げられなかった。何かしら見えざる意志のようなものが働いているのだろうか。

 先の戦争で多くの国民を死なせ、諸外国にも迷惑(それを善行と言う変わった人もいるが)かけた見返りとして、二度と戦争はしませんと誓った国である。当時の国民の総意もまあそういうことだったと思う。

 だから軍隊を持つことを放棄して、アメリカに土地を貸し、お金を払って守ってもらう約束をした。永久に戦争、紛争に巻き込まれないし、これを行わないと。

 舌っ足らずの狂信的なひとりの男とその取り巻き だけで、勝手にルールの解釈を変えるってどういうことなのか。国民を巻き込まず、国と国の揉め事にはキミとキミたちの息子、そして親族が最前線で武器を持って調停に行ってくれ。どの国民も自分の息子やその友人たちをそんな揉め事の現場に行かせたくない。

 世界中から「迷惑かけたんだから絶対に戦争すんなよ」と迫られておよそ70年。引き続き戦争を行わない国でいたからといって諸外国に文句を言われる筋合いはない。