生カラオケ

 生バンドのカラオケなるものに行った。あまりカラオケというか人前で歌を披露するというのは得意ではないけれど、場のノリを壊すほど意固地ではない。

 やってみて思った。なかなかいいもんですね、あれ。生バンドというのが特によろしい。

 彼らプロフェッショナル。どんな曲にも対応する。一体レパートリーはどれくらいあるのだろうか。

 しかし文を書くとか絵を書くというと出版系の仕事や広告系の仕事など、食い扶持の選択肢はそれなりに広がっているが、ミュージシャンというのはどうなんだろうとしばし考えた。自身がアーティストとして成功するか、バンドメンバーになるか、スタジオミュージシャンになるか。ぼくの想像力ではそのあたりまで。六本木のカラオケバーで深夜楽器を鳴らすのはあくまでアルバイト感覚で本望ではないだろう。

 ネットの広まりとともに音楽のマーケットもどんどん縮小していく。これからはさらにミュージシャン多難の時代になるんだろうな。

 ぼくの後ろで演奏してくれたみんな、がんばって、一発当ててくれ。

 M社長のうしろでドラムを叩きに飛び入り参加したGくんのパフォーマンスもなかなかだったよ。