芸術の秋
天気予報では観光日和と言われた昨日の日曜日。観光どころか淫靡な香りさえ漂う、話題の春画展に行ってきた。
ところは目白の永青文庫。詳しくはリンクを参照のこと。
日曜日とあって立錐の余地のない激混み。建物の床が抜けるんじゃないかとマジメに心配になる。
我々世代にとっては、青年マンガの世界でどうして外国人女性が日本人を男性を見て「ウタマーロ!」と興奮して抱きついてくるのかを確認する展覧会でもある。
北斎のあの有名な親子タコに抱きつかれている「蛸と海女」があんなに小さい艶本だったと知らなかった。
訪れているのは意外に若い女性二人連れというのが目立つ。どこに興味を持ったのか興味あるところだが、話を聞くなんてことはできない。あと初老の夫婦づれ。ファッション的な人はほとんど見かけず。しかしみんなどこかインテリ風。
静かに楚々として牛歩のように展示を見ていく。中には体を押し付けて割り込もうとする無粋なおっさんもいなくはいないが、基本みんなマナーはいい。
それにしても昔はこれがいわゆるエログラビアだったわけで。
時が移ればそれもまたアートになるのである。
入場料をはるかに上回るなかなか上質な時間を味わえた。
帰りは4000円の図画集を買って目白駅前の旬香亭で洋食。こういう休日も悪くはないと思いつつ、帰りに東急本店で行われているギャラリーでオークションに参加して、ちょっとした金額をビットしてきてしまった。
当選したらどうしよう。