東京の人

 ミシュランの星を取ったラーメン店が、行列に対する近隣の苦情が増えたせいで閉店を余儀なくされたという。一度行ってみたいと思っていたが、それは果たせなかった。きっと違う場所での営業再開を楽しみにするしかない。

 このニュースに対し、コメント欄に「東京の人は並ぶのが好きだから」という投稿をがあった。

 このセリフ、いろんなところでよく聞くが、並ぶのが好きな人なんていないと思う。並ばないとそのサービスやら利益やらを享受できないから、並ぶという選択肢をただ選んでいるだけのこと。たんなる提供側と受け手側の需給の問題だ。

 東京は人口が多いのである。そんな上から目線で「東京の人」に対し、蔑んだコメントはしないでほしいもんだ。

 さて、昨日はお世話になっている某広告代理店の忘年会。毎年クライアント筋を除く、プレス関係者を集めて行われるこの会も今年で14年という。そんな社長のスピーチを聞きながら、そのほとんどに出席しているなあなどとぼんやり考えながらあたりを見渡すと、見慣れないというか場違いなアベックを発見。出版関係には絶対にいないタイプの女性である。大きな胸を強調した服に作り物のような顔。すべてが作り物のような外見である。

 ホスト側の代理店担当者が何者かと調べるために名刺交換を申し出たところ、むにゃむにゃとはぐらかされたそうだ。

 いわゆるパーティあらしのようである。こういう人たちがいるんだね。

 東京にはいろんな人がいる。