リップクリーム

　空気の乾燥に弱い自分にこの時期の必需品といえばリップクリーム。昨日なんてリップを何度も重ねて塗っても唇がヒリヒリ痛みが走った。今朝は口紅をつけたかのように真っ赤になっている。

　たまたま昨日はバッグの中にフィレンツェのサンタマリア・ノヴェッラで買ったものしかなかったのでそれを使っていたのだが、いわゆる成分が自然派なので効きが弱いような気がする。ここまで症状が進むとガツーンと化学物質を添加したものの方が良いかもしれない。

　サンタマリア・ノヴェッラはいまでは世界の方々でお店を展開していたりするが、自分がこの教会の薬局を知ったのは、トマス・ハリスのミステリー小説「羊たちの沈黙」の中であった。粋者のハンニバルがここの製品を愛用しているシークエンスを読んで、ものすごく興味を惹かれたものである。

　同地で開催されるピッティ・ウォモに行った時、本店に立ち寄った時はそれはそれで感動したものである。

　そのピッティ・ウォモは明日から開催。今回自分はいかないけど、誰かおみやげにこのリップお願い。効きは弱いなどの文句をつけているけど、独特なアーモンドの香りが好きなのである。