富良野プリンスホテル
更新一週間ぶり。
連休中スタッフたちと野沢へスキーに行き、その後続きで富良野へスキー取材に同行してきた。
運悪く野沢の最終日、右ふくらはぎを負傷してしまい、心折れながら帰京。夜には痛みがマックスになり、編集の山本に翌日からの北海道行きを断念するという連絡を入れる弱気っぷり。それは困りますという困惑の返答にしぶしぶ従うしかない。朝起きてまた判断すればいい。だいたいこういうのって翌朝が最も痛い。例に漏れず朝、足をつくだけで激痛あった。
前の夜に買ったテープでがっちりテーピングし、さらに伸縮性の包帯で圧迫。気力を振り絞りタクシーで最寄駅まで行きそこから羽田へ。
途中同行のライターEくんに品川で偶然会い、一緒に行ってもらった。
生まれて初上陸の北海道の印象は、「でっかいどお by 眞木準さん」であった。空がとてつもなく広い。
旭川までのフライトは思いの外短い。これまで西方面へしか飛行機に乗ったことがないので窓から見る景色も新鮮であった。
旭川空港から一路富良野へ。レンタカーの小一時間のドライブで富良野プリンスホテルに到着。時間だけでみるとかなり近い。
早速部屋にチェックインし、ホテルに隣接しているゲレンデへというスケジュール。
富良野のスキー場は、街からとても近いところにありアクセスがしやすいことで知られているらしい。アフタースキーはホテルで過ごしてもいいし、外へ出て昭和が香るスナックホッピングも楽しそうだ。ただケガの状況からそういう気分にはなれない。
部屋でさらにテーピングテープをぎっちぎちに巻き、まあ滑らなくとも一応格好だけでもということでスキーウェアに着替える。足は膝を曲げる分には痛くないが、伸ばすと痛む。そこでやはり前夜買ったロキソニンを一錠飲む。
下に降り、ホテル内のサロモンステーションにてブーツと板を借りる。板は来年発売するというモデルをいち早く特別に借りることができた。といってもすべれんのか、おれ?
みんな意気揚々と用具を揃え、ロープウェイへ。ぼくは様子見ということで近くのリフトで初心者コースで恐る恐る滑ってみる。痛みはなくはないが、滑れなくはない。午前中はそんな感じで様子見であった。
お昼はコースにあるラーメン屋さんでランチ。失礼ながらこちらも意外や意外、美味しいのであった。だいたいこういうところの食事ってがっかりすることが多いのだが、さすが隣の旭川はらーめん王国。威光がここまで届いているのだろう。
午後ほかのメンバーはロープウェイで山頂近くまでアクセスし、上から滑り降りてくる。なんだか楽しそうでいいなあ。こちらはシコシコと相変わらず初心者コースであった。
しかし午後になると足の痛みはほとんどない。もしかするとこれはロキソニンが効いてきているのか。
そんな状態なので上に行きたいという誘惑にかられるのであるが、同行のN村さんに「明日があるから」と説得され、ガマンする。明日、というのは翌日早朝からファーストトラックを滑れるというのだ。まだ誰も滑っていない整備された綺麗なゲレンデをその日いちばんに滑られるという特権だ。
スキー初心者のぼくは知らなかったのだが、別料金を払うとこういうサービスが受けられるらしい。
そういうわけで初日はひたすらガマンであった。
夜はこの地ゆかりの倉本聰さんプロデュースのバーへ。ホテル敷地内にあるこの施設へは少し歩く。ぼくは歩けないのでホテルの方のクルマで送ってもらった。ありがとうございます、N島さん。
翌朝のブッフェがこれがまた特筆するくらい美味しかった。北海道はやはり食材がいいのだなと改めて感じる。
昨夜薬が切れたら訪れるであろう激痛に構えていたのであるが、どういうわけか薬を飲む前より痛みが引いている。どうしてそうなったは不明。なので今日は薬なしで山頂を攻める。
天気は見事な快晴。この日は特別にアルペンスキー界の第一人者、冬季オリンピック4大会連続出場の木村公宣さんが一緒に滑ってくれて指導してくれるという。どんな怖い人かと想像していたら、ユーモアのある親しみやすいとてつもかくカッコイイ人であった。
無人のゲレンデ、最高の雪のコンディション。足の痛みも忘れ、一般の人たちが入るまで2本滑った。
1ヶ月半前にはじめたスキー。こんなに夢中になってしまうとは。
惜しむらくは足のコンディション。
今シーズンはゴールデンウィークまで滑られる予定というし、4月16日から併設のゴルフ場もオープンというので、スキー&ターフも楽しめる。これまでサーフ&ターフは経験があるが、スキーとゴルフという組み合わせを楽しんでる人はそうはいないだろう。これもまたひとつ新しいレジャーの形か。
いずれにせよ、早く足を治し、体幹鍛えて来シーズンに備えよう。