エディストリアル
先週スキー行脚で行けなかった展示会へ。
昨日はスタイリスト小沢宏の新たな取り組みである新ブランドのを見せてもらいに原宿(千駄ヶ谷?)のショールームへ。
これまでやってきたメンズブランドを一旦休止し、自身の名前のブランドを始めると聞いたのはおよそ1年前。高額になるかもしれないが、自身で納得のいくコレクションを作ると言っていた。
9SKUという少数精鋭のコレクションである。
カシミアをぎゅっと縮絨したかのような目の詰まったメルトンのダブルのチェスターコートと共地のパンツ。かすり柄とドビーを組み合わせたシックなチェックのセットアップ+エプロン。そしてネイビーのウールサージのタキシード上下。それとシルクのコーチジャケットとパンツ。どれもすべて素材から作りあげたという気の入れよう。もちろんちょっとしたディテールにもデザインのウィットが効いている。
ハンガーもオリジナルで作り、製品にはそのハンガーとポーター製のガーメントケース(これもまた立派!)が付く。
ほぼワンオフに近いプロダクトなので価格もやはりそれなりである。
コレクションを彩るように自前のシャツやポロシャツをエルメスのスカーフ地を使ってリメークしたり、...リサーチの小林節正さんがリメイクしたユーズドのシューズをコーディネートしたり、自身がモデルになったポートレートを写真家の高木康行くんに撮ってもらったり。かなりの気の入れようである。
ここまで徹底されるとつい応援したくなる。
はたしてここまでのハイエンド製品を扱える店が、日本にあるのだろうか。