アンチ自民

 今日発売号の週刊現代大橋巨泉さんの連載最終回が掲載されている。3月17日の締め切りだった4月9日号を最後に休載していたが、残りの力を振り絞って書かれた文章である。

 アンプラグド創刊時からコラムを寄稿いただき、3号目締切りであった3月上旬にマネージャーさんから今回は見送らせてくれとお断りされた。すぐに容体が芳しくないんだろうなと想像していたが、今回の現代の文を読ませていただくまでは、まさかそこまで悪くなっていたとは。

 文章の終わりには我々読者に最後の遺言という名のメッセージが。

「最後の遺言としてひとつだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせてください。7月の参院選挙、野党に投票してください。最後のお願いです。」

 ぼくは若い頃から大橋巨泉さんのファンでずっと尊敬してきた。一時、政治家になられたときは、クエッションマークも点灯したが、それでもほとんどの著作は読んでいるし、リベラルな思想には共感している。なによりなされた実績もすごい。

 アンプラグドで原稿をいただいたときは、とてもうれしかった。できればずっと原稿を書いていただければ自分にも、きっと読者にも、そして社会にもいい影響を及ぼしてくれると思っていた。

 7月の参院選の結果をどうか見届けてほしい。それまでに良くなって、テレビ上で与党の傲慢さについて意見してもらいたい。

 もちろんアンチ自民、アンチ読売の自分としては、投票する党は決まっている。

 巨泉さんは大の巨人ファンだったが、この点は譲れない点なのである。