靴下の儀

 加齢とともに体質は変化する。

 いつくらいからだろうか、冷え性になった。冬がもう苦手でいつも震えている。室内に入るとすぐにセーターを脱ぐ友人や、食べると汗をかく友人などを見るとちょっと羨ましいくらい。

 人からそれは筋肉量が減ったせいもあるのではないかと言われ2年前から筋トレを始めた。するとどうだろう。確かにデスクの下にあるガスストーブの登場機会が昨冬から減った。今年はさらに筋肉がパワーアップしたので、もうストーブはいらないかもしれない。

 しかしまだ部分部分では習慣としての冷え性というか、プラシーボなのか、そういうものが残っている。もうこの時期、アンクル丈のソックス履くとくるぶし周りがスースーして違和感を覚えるのである。

 ついに今朝、足首丈のソックスを今シーズン初めて履いた。この儀式、というか衣替えがあって冬の気配をすこしづつ近くに感じるのである。

 例年冬は好きではなかったが、今年からはスキーという楽しみが増えたので、それはそれで待ち遠しい。昨年は記録的な小雪だったそうだが、今年はどうなるのだろう。だいたい天気の長期予報は当たらない。

 風邪をひかないように用心しながらシーズン開幕を楽しみにしたい。