反グローバル主義の足音が聞こえる
百貨店売上高、6兆円割れというニュース。
百貨店売上高、6兆円割れ=36年ぶり、衣料低迷響く―16年 (時事通信) - Yahoo!ニュース
ここ数年こういう話ばかりでどうにも気持ちがすぐれない。記事に書いているように「コト消費」に向いたところでこれはもうどうにもならないんじゃないかな。もはやこうした業態を考え直さねばならないところまで来たのかもしれない。
もうこうした商業施設を支えるほどみんなはお金がないのだろう。
グローバル経済とIT技術の発達によって、労働者の仕事がどんどん奪われている。労働条件は悪くなり、賃金も減ってきた。勝者だけが儲けをモノポライズして、その他大勢は汲々としている。トランプが勝ったり、イギリスがブレクジットしたひとつの要因がそれ。
パソコンと有用なソフトの登場で事務員の仕事が減り雇用が奪われた。
飛行機のチケットやホテルの予約はもはやネットが常識。IT技術のおかげでこうしたカウンターでの対面仕事も減った。
それが悪いことではない。が、問題もある。
企業にとっての効率化はつまり人件費削減だからこうした技術が尊ばれる。しかし便利になった反面、奪われることも実は多い。
ある人はそうした余剰労働力はもっとクリエイティブなことに使えばいいというけれど、そうした仕事に向かない人はどうすればいいのだろう。
シャッター通りと化した地方の商店街を見ているといまのグローバル経済の仕組みがよくわかる。地域の生活とコミュニティ、そして雇用を守ってきた商店街が巨大ショッピングモールに飲み込まれるなんてのは、まさにこの問題の縮図である。
だからといってグローバル経済とIT技術を規制するわけにもいかない。難しい問題である。
ちなみにトランプはそれらを規制しようとしているね。たぶんここしばらくは、こういう人が各国のリーダーになっていくんだろう。