アンチ読売

 消極的阪神ファンであるので、あまり野球は見ない。新聞の順位欄で阪神の位置をたまに確認するだけ。Aクラス、とくに一位だと嬉しいし、下の方だとちょっと寂しい。そういうわけで激しく一喜一憂するわけではない。

 この阪神好きは猛烈な阪神ファンである母の影響である。この母は片方で猛烈なアンチ巨人阪神が勝つよりも巨人が負ける方が嬉しいんじゃないかと勘繰ることもある。

 いま母は介護養老施設のようなものに入っていて、あまり意識ははっきりしないが、この度のジャイアンツの連敗記録を耳元で囁けば十歳は若返るんじゃないかしら。

 さすがに二代にわたるアンチ読売の自分としてもこの度の連敗には同情する。12連敗。球団ワースト記録。もうここまできたらもう一つ負けたら面白いことになりそうだと思うのだが、そんなこと言いとファンの方に申し訳ない。なんとかここらで踏ん張ってもらいたいものだ。

 野球はともかくこのところの読売新聞もちょっとやばい。官邸の広報機関になりさがっていて、権力の監視役としての機能を果たしてない。ジャーナリズムが死んでいる。

 正義感を持って真面目に働いている記者の方たちにも同情せざるを得ないね。