ニンジャストラップ

 以前うちにいて、某セレクトショップに転職し、さらにまた別のセレクトへ移った人物が昨日こちらに油を売りに来ていた。シニカルな発言をぼそぼそとユニークに口にするのだが、昨日の話はなかなか面白かった。危なすぎてここには書けないが、いろんな会社がいろんなことで大変だということである。売り上げだけではなく。まあ内側に入ると見えるものと外野から見える景色は違うということだ。

 こいつを見るといつも思い出す人物がいる。すでに退職したが、同時期に働いていた仲良しスタッフだ。こいつは手癖が悪く、会社の備品を盗んでたことが後でわかるのだが、これはこれでユニークでいいコンビだった。前者が転職の際、ちょっと諍いがあったようで、感情的になって後者の言い分に耳を傾けていたが、実は盗人なこいつの方が悪かったと後にわかった。一部のスタッフからは以前から目が笑ってないとか、信用できないなんて声も上がってたから、やはり問題児だったのだろう。

 確かに会社の備品や個人の所有物がちょくちょく無くなった。自分もその犠牲者のひとり。あげればきりがないが、同時はどうしてなんだろうとずっと不思議に思っていたものだ。

 そのひとつにカメラストラップがあった。ニンジャストラップと言って、こいつがいいと勧めてきた。いつしか無くし、そのまま放っていた。がこいつが犯人か。勧めてパクる。すごい。

 しかし昨日このストラップが出てきた。書棚を整理していたら、本の後ろ側にポツンと落ちていた。どうしてこんなところに。でも出てきて嬉しい。

 何もかもすべてをこの盗賊のせいにしたこちらが悪い。そこは謝る。しかしニューバランスの1300とapple cinema disprayは返して欲しい。

 

diagnl.jp