クリスマスに考えた

 メリークリスマス!

 クリスマス連休は某地方都市へ。聞けば凄腕の気功の先生がいるというので腰の治療に行ってきた。飛行機はもちろん溜まったマイル。無料で交通機関が使えるというのは気軽でいいもんだ。

 東京とは物価も違うので治療費も驚くほどリーズナブル。一泊4治療のトータルでも東京のマッサージ90分と同じくらい。これなら毎週通いたい。

 おかげさまですこし良くなってきた。

 その帰りの羽田からの京浜電車。となりに座った男性のコートの袖口にふと目が止まった。ウールの生地メーカーのタグが左袖にマチ付でついたまんま。こういうのたまに見かける。本来、これは外して着用するもんだよなんて考えていたら、そういえばどこからどこまでこういうのは外して、どこからは外さないのか考えがまとまらなくなってきた。

 服関係の仕事をしている立場からいうとこれは外すというのがルール。しかしそんなのは着る側の自由である。マルジェラのネームタグのあの4本の白糸は、ブランド名なんていつでも外せるようにとの狙いらしいが、あれを敢えて外して着ている人は少数だろう。あれはブランドアイデンティティでもある。

 そうなるとNハリはどうなる? とかもうわけわならなくなるわけで。

 まあ見えないところのタグは残したままで見えるところのタグは外すというのがちょっといい落とし所かなどと考えて自分の首に絞めていたマフラーを見たら、スコットランドのなんちゃらという織りネームが付いていた。でもこれ外したらちょっと締まりがないななんて考えたりして。やはりこれも外すべきなんだろうか。

 答えが出ないまま電車は品川に到着。結局家に帰るまで結論というか、ちょうどいい答えは浮かばず。

 でも腕の生地屋ネームはやっぱり外したほうがいいと思います。