はじめてのスノボ

 朝一のWiFi勧誘電話で気持ちが萎える。電話口の男の知的レベルがあまりにもお粗末で話をするだけ疲れてしまった。

 まず初めに対応したうちのスタッフの名前をファーストネームで呼ぶ。お前アメリカ人か。ビジネスマナーとしてどうよ。しかも店名の「ドーターズ」を「ドターズ」と読む。たぶん中学英語赤点だったんだろうなと想像に難くない。朝から疲れてるんだからお願いしますよという話である。

 なんで朝から疲れているかというと昨日、サロモンから軽井沢プリンスのスキー場へ招待されて今シーズン初滑りをしてきたからだ。普通ならそこまで疲れるはずのない雪山アドベンチャーであるが、実は昨日初めてスノボに挑戦したのだ。

 雪山デビュー3シーズン目にして齢50を過ぎてのチャレンジである。

 アメアスポーツのIさんから基本動作と前足を固定して後ろ足で漕ぐ動作の確認を数分レクチャーされ、すぐにリフトに。大丈夫です、という励ましというか無茶振りからの木の葉滑り。谷側にからだ正面を向け、かかと側のエッジでブレーキをかけながら左右に移動する。初めてなのにこれがなんとかうまくいく。しかもスピードが出てないので後ろにこけてもあまり痛くない。ソフトランディグ。とにかく逆エッジだけは避けようと必死。行く前にいろんな記事をネットで読んだが、この逆エッジで怪我をすることが多いようなのでそこは慎重に。

 とはいえ最初からすいすい滑られるわけもない。しかし進む方向の前足に体重を移し、後ろ側の足をぐいっと前(谷側)に突き出すとブレーキがかかるという原理はリフトを数本乗るとわかってきた。わかったのとやるのの間には大きな溝があるのはいうまでもないが。

 午前中1時間ちょっとやっただけでスネと腿の筋肉が悲鳴をあげて、足ガクガク。

 昼食休憩で改装された軽井沢プリンスのメイングリルでリブロースステーキなどを食らう。午前の回で断裂された筋繊維の修復である(by南井)。

 午後は木の葉すべりの逆バージョン。山側にからだを正面にし、つま先側のエッジで左右に滑り降りるというもの。意外にこちらの方がやりやすい。しかも転ぶのが体前方なので地面に近いしダメージが少ない。

 すこし滑れるようになったら今度はターン。

 レギュラースタンスのまま左へ右へ。なんとかそれらしきターンも数回はできるのだが、ブレーキがかかりすぎてしまったり、スピードが出すぎてしまったり。そのたびに大転倒である。幸い頭は打たなかったが、腰、お尻、そして手のひらは何度も痛打した。ついでにいうと一度もリフトから転倒なしてクリアに降りられなかった。

 側から見るとみなさん、なに食わぬ顔で力を抜いて猛スピードで板を操っていらっしゃるが、見た目よりハードであった。スキーとどちらが難しいかはいまの段階では判断し兼ねるが、痛さでは俄然スノボに軍配だ。

 実は最後の一本の前には体力の限界で半分泣き顔で滑った。この最後の一本というのが最もケガのリスクの高いという話を聞いたことがあるので慎重に。それが良かったのが最後はなかなかの滑りができた。初回にしては大満足である。

 しかしその代償として、体はクタクタである。もうサッカーの試合を前後半フルタイムで一生懸命やったくらいの疲れ方。

 なんとか東京に戻って夕食を食べにいくも、なにも喉を通らず。水しか飲まずすみません。普段飲食店で水しか頼まない客ディスってるのを棚に置いて。

 正味今日は動けない。というかたぶん明日の方がより悪化すると思う。

 来年早々また雪山ツアーあるというので、もうすこし机上勉強してスノボにも再度チャレンジしたい。

 ふー、疲れた。

 

いちばんサマになっていると思われるポーズを選びに選んだ写真。ほかはあまりにもへっ放り腰なので、ご勘弁を。

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