東京がニューヨークに

 昔はこんな寒さが冬の定番だったのに、しばらく暖かい冬が続いたせいでちょっとつらい。特に今日はニュースでも喧伝されているように、かなり久しぶりの低温である。まるで欧米の都市を歩いているかのような錯覚が起こる。肌を切る冷たい風、耳が痛む。抜けるような青空がせめてもの救い。これでどんより曇っていると鬱度が増しそうだ。

 北海道ではマイナス30度を記録したとか。いったいどんな寒さなんだろう。あまり体験したいとは思わないが好奇心はある。

 あまりにも低温で寒すぎるとスキーやスノボが滑らないという話も聞いた。あれは少しづつ摩擦熱で雪が溶けるからすべるのであって、そうでないなら単なる抵抗となるのだそうだ。

 雪の日は何度か転びそうになった。普通に歩くと滑って転ぶので前に出した足を真上から垂直に落とすように着地するとどうやら具合がいいようだ。

 この冬シーズン、また東京にも雪が降るだろう。前の雪では早めに帰宅した人たちが駅で締め出しを食って、何時間も外に放置されて、逆に通常通り仕事して一杯飲んで帰った人たちがスムーズに帰れたと聞く。良かれと思った行動が、かえって痛い目になんてちょっと同情を禁じ得ない。

 でもこのキーンとした冷えた空気、悪くないです。気分が引き締まるし、空気もおいしい。やはり冬は冬らしくなきゃ。