スマホを捨てよ、店にいこう

 アンプラグド本日発売です。アンプラグドブログに書いたものをそのまま貼り付けます。いつもの文体ではなく「です、ます」調なのでちょっときもい。

 

 

 

 3年もてばいいなと始めた時に考えていたアンプラグドも今日発売号で7号目。その目標もなんとかクリアできました。これもひとえに支えてくれている関係者各位、そして読者の方たちのおかげ。引き続きがんばってまいります。

 さて、今号はすでにご承知のとおり、「お店特集」。単に都内のイケてる店ばかりを集めるという従前の雑誌にあるような特集ではなく、なるべくユニークなお店を国内外から集めてみました。時間やバジェットの問題で取材に行きたかったけれど行けなかったお店というのは実はあります。しかし、その限られた条件で、スタッフはそれなりにグローバルに動きました。見ればやはりリアルなお店はおもしろい。ネット通販では経験できないことがあります。

 日本の10年先を進むといわれているアメリカの小売店の現状は、それはすさまじいです。郊外のショッピングモールは衰退し、テナントの半分しか入ってないいわゆる「ゾンビモール」が出現。アウトレットも泣かず飛ばずだそうです。さらに地代が高騰したマンハッタンなどのエリアではもはや個人店は出店できず、大手資本が採算度外視の出店するアンテナショップしか残ってません。しかもトイザらスなど、その大手資本ですら逃げ出す状況。小売業の危機ですね。

 取って代わったのがいわゆるEC、ネット通販です。居ながらにして送料無料でなんでも手に入るとなれば誰もが使わないほうがおかしい。個性的でユニークな個人店は立つ瀬がありません。

 しかしそうしたおもしろい店がなくなるのは困ります。三浦展さんが言った地方のロードサイドに並ぶいわゆる「ファスト風土」的ショップばかりが残る未来なんてちょっと想像したくないでしょ。

 おもしろいお店を守るために、お店にいって買い物しましょうというがこの号のテーマです。いや買い物しなくても、お店に入るだけでもいいです。お店をもっと盛り上げて、面白いお店を運営してくださってる人たちや、これからお店を立ちあげたがっている人たちを応援しましょう。

「書を捨てよ、町に出よう」といったのは寺山修司

スマホを捨てよ、店にいこう」が今号の特集タイトルです。