恵方巻き

 今日はとても暖かい立春だった。雑節の起算日であるからある意味新たな年の始まり。この先もこんなに穏やかで暖かい良い天気が続くといいなあ。

 雑節の起算日と書いたが、その終わりがいわゆる節分、つまり昨日。いつ頃からかはおぼろげだけど、この日に恵方に向かって海苔巻きを食べるといいことがあると風習が始まった。もともと関西方面であったことらしいが、コンビニやスーパーマーケット業界が、なかなか開かない消費者の財布をむりやりこじ開けるために大キャンペーンを起こしブームにした。

 エシカル消費、サスティナブルな社会に関心の高い現在、たった一日しか食べられない、しかも生ものなので消費期限の短いこの海苔巻きの廃棄問題が喧しい。それならいっそ止めればいいのにとも思うが、それなりの経済規模のある活動なのでそうも言っていられない。これといった解決策というか、良策をみんな考えているけどこれといった決定打は出ず。

 そもそもスーパーの弁当だって、手作りパン屋のパンだって、作ったものを売るという行為に売れ残りは避けられない。だからみんなその日の閉店時間の前に割引きで在庫を売るのだ。クリスマスケーキしかり。

 しかし食料品の廃棄物も大問題だが、アパレルの廃棄物も同じく大問題。こちらは生産されている服の半分以上が廃棄されているというレポートもある。

 すこし不便でも、すこし待たされてでも、社会のためにそうした不都合を受け入れられる寛容さをぼくらは持たないといけないのかもしれないね。

 ちなみに恵方巻き、これまで食べたことないです。