照明について

 昨日行った青山のイタリア料理店のオーナーから聞いたんだけど、白熱灯というのはロウソクの明かりを真似て作られたらしい。ロウソクの光の揺らぎは、人々をリラックスさせ、さらに顔色も良く見せる。

 だからこのお店の照明はすべて白熱灯。LEDには絶対にしないそうだ。なんならロウソクを足そうと言っていた。そういや松見坂のイタリア料理店のカウンターの照明は大きなロウソクだったな。スローフード、スローカルチャーの国で修行したからこそのこだわりか。

 我がオフィスの照明は白熱灯とはいけなくて、LEDの電球色。蛍光灯の部分も電球色にしている。個人的にこの黄色がかった照明の方が蛍光灯の青白い色より心地いいから。しかし幾人かのスタッフからは青白い照明の方がいいという声もあがる。確かに働く場はリラックスというより生産性なのかもしれない。そんな彼らも家に帰るとたぶん電球色だと思う。

 ところでどっちがマジョリティなのだろう。蛍光灯を煌々と点けている家と電球色の家と。

 80年代の東京は街灯が青白い蛍光灯色だった。でもいつの間にか東京も街灯は黄色くなっている。

 みなさんのお家の照明はどんな色ですか?