ファクトフルネス
昨日も本のことを書いたが、本日も。
ハンス・ロスリング著、ファクトフルネス。こちらもベストセラーリストに入っている本。
要するに世界は我々が思っている以上に悪くなってない、ということを伝えてくれる内容。思い込みをやめてフラットに考えようという提言である。
冒頭にクイズがある。例えばこんな。
Q:世界の人口のうち、極度の貧困にある人の割合は、過去20年でどう変わったでしょう?
A:約2倍になった
B:あまり変わってない
C:半分になった
全部で13門あるのだが、ぼくの正解率は意外と高く、チンパンジーの33%の正解率を上回った。こういうのは傾向として思い込みとは違う答えが正答なのだろうというズルい読みのせいかもしれない。
この著者の文体が個人的にはとても好きでぐいぐい読める。翻訳本特有の難解でオークワードな構造文がなく、日本語としてまったくひっかかりなしで進む。なのであっという間に読了。
帯にあるビル・ゲイツではないが、ぼくも大推薦します。
でもその帯の「ビル・ゲイツ大絶賛、大卒の希望者全員にプレゼントまでした名著」とあるが、この限定があまりにも大きすぎてどういうくくりの人たちに上げたのかわかりづらい。
Microsoftで働く大卒の希望者なのか、知り合いの大卒の希望者なのか、シアトルの大卒の希望者なのか、全アメリカの大卒の希望者なのか。まあどうでもいいんですが。
ぼくが編集者ならもうすこし限定するように指示しますけどね。