ALL YOU NEED IS KILL

 昨日夜からシティホテルに宿泊し、今朝内視鏡の検査を受けてきた。どこが悪いというわけではなく、人間ドックの一環である。早朝に起床し、結構な量の下剤を飲み、お腹をすっきりとさせての検査。

 下剤の友はギリシャvsコスタリカ戦 。結果はご存知だと思うが、後半ロスタイムのギリシャの得点にはやはり興奮した。どちらを応援しているというわけではないが、ああいうドラマチックなゴールは見ていて面白い。

 検査はつつがなく終わり、同ホテル内にあるレストランで消化のよいものということでパスタを食べた。アルデンテのパスタ。果たして消化にいいのだろうか?

 さて。その宿泊前の昨日の昼、映画「オールニード・イズ・キル」を観てきた。7月4日公開予定だが、たまたま六本木ヒルズで先行上映が行われていたのだ。

 しかし実は先週、試写を観たばかり。なので週に2度も観たことになる。

 まあ2度見するくらいだから、気にいったということになる。

 日本のライトノベルがマンガになり、それがハリウッドで映画化されたという経緯は知っていたものの、小説もマンガも読んでいなかった。だからこそ素のまま楽しめたのかもしれない。個人的にはとてもアイデアに富んだ面白い映画だった。映画自体の演出もとてもよく、まったく飽きないで最後まで楽しめる。

 ネタバレにならないように書くと、これはスーパーマリオブラザーズのようなものである。こう書くとなんのことはわからないと思うが、映画を見終わってからだとちょっとは分かってもらえるのではないかと思う。

 映画の後、当然マンガも読んだ。コミックス2巻完結というから、近年のマンガ作品の中でもずいぶん短い。珍しいかな個人的にはマンガより、映画の方が面白かった。

 あまりこの欄で触れてないが今年も映画は試写も自腹も含めて結構な数を観ている。久々にこの映画はおすすめ。面白いと思ってくれた人はぼくの映画的友人ということになる。

 一方、スパイク・ジョーンズのher。これもずいぶんと評価は高い。グランド・ブタペストホテルとともにフイナムの読者としては話題的にも観といたほうがいいかもしれない。

 やや残念だったのはスパイク・リーオールド・ボーイ。面白いんだが、韓国版の方が良かった。そういやこれも日本のマンガが原作だ。

 なかなかおもしろい脚本がないというハリウッドは最近このように海外作品を買う傾向がある。古くはインファナル・アフェアとか。スエーデンのドラゴンタトゥの女もそうか。

 個人的には進撃の巨人をハリウッドで作って欲しい。いま日本で制作中にいうことではないんだが。