第三日

 三日目は広告班とそれ以外というチーム分けになり、結果的我々は自由行動ということになった。ぼくを除くチームスタッフはこの翌日帰国するというので、おみやげを買ったり、まだ見られてないお店などを回るということに。

 小さい街だとはいえ、歩いて回れるのはダウンタウン界隈のみ。川向こうに行くには公共交通機関を使うか、あるいはクルマが必要だ。幸いコーディネーターのタカさんがクルマを用意してくれているので、どこへでも行ける。大きなバンを借りてきてくれていて、これはいわゆるレンタカーではなくカーシェアだった。Zipcarというサービスで事前登録すればスマホで解錠、レンタルできるという気軽なもの。どうやらアメリカ国内に住所と国内で発行された免許がないと登録できないようなので、我々のような旅行者の利用は難しそうだが、レンタカー借りても使わない日もあったりするので近い将来何らかの方法で登録しようと思う。幸いハワイ州発行の運転免許は持っている。あとは住所。これもどうにでもなりそうだ。

 スタイリストのモミゾウ師匠が初日にカウンターを食らったというカワイイ自転車があるといい、それをどうしても買うというので住宅街の中の自転車おじさんのガレージへ。

 このこの顛末を書くと長くなるので割愛。結果的にこの日の最後にまた来て買ったはいいものの、日本に持ち帰ることも送ることもコスト的に難しいということで現地の友人に預けて来たということになった。

 このジイさんが青空自転車売り。この小さなガレージに何台もの自転車をストックしている。

f:id:hynm_sai:20140906025829j:plain

 こちらがその問題の自転車。

f:id:hynm_sai:20140906025244j:plain

 

 ともかくそんなハプニング的なものはあったのものの、まあ見といたほうがいいと言われるポートランドのショップを早足で見て回った。

 ポートランドに限らずだが、よほどの大都市出ない限りお店の営業時間は短い。特に西海岸のようなリベラルでラジカルな進取性に富んだ都市ではワークライフバランスに重きを置くので当然そうなる。道路工事でさえ、平日の日中に交通網を遮断して堂々と行われている。日本なら渋滞にならないよう深夜や早朝に行う公共工事も彼らにするとどこか変な慣習でしかない。

 結局弊社スタッフ平野がどうしても行きたかったというアウトドアストアは18時でクローズ。5分時間が足りなかった。翌日自分ひとりで行ったけれどそこまで後悔するほどのことでなかったと思う。

 それでもまだやっている店やギャラリーもあるので最後にそういうところをまわり、最後はフードカートの集まる広場で早いビールということに。何日か前に書いた「マジックアワー」という記事を参照に。

 あのはピザ本当に美味しかった。日本でも石窯で焼くピザは大流行しているが、どうしてあんなに高いのだろう。粉とチーズとトマトソースだけなのに。

 乾燥したピリリと涼しい気候の青空の下でのリラックスタイム。こんな気持のいい思いができるのなら残業する気にはさらさらならない。ワークライフバランスを優先事項にしたい気も分かるってもんだ。

 このフードカートにはラーメンの屋台もあった。実を言うとタカさんが日本食に飢えていて、日本のラーメンが食べたいなんて話をクルマの中でしていた。それを聞いていたスタッフがちょっとしたサプライズでラーメンを買ってきた。醤油ととんこつ。これがなかなか。美味しかった。

 このフートコート、トイレも完備でかなりよくオーガナイズされていた。また機会があれば行きたい。

 これがどこなのか具体的な地名をお知らせしたいのだが、実はまったくわかっていない。ただクルマで連れて来られただけ。問い合わせればわかるのだけどね。

 

f:id:hynm_sai:20140906105413j:plain

 

f:id:hynm_sai:20140906035256j:plain

 

f:id:hynm_sai:20140906100227j:plain