悪童日記

 映画「悪童日記」を観た。アゴタ・クリストフの原作はもう20年以上前に読んでいて、ぼんやりとしか覚えていなかったが、文学的な香りのするなかなか余韻の残る好きな傾向の作品であった。

 引っ越しの時、ほぼすべての本を整理していたが数冊残していた本がある。その中にこの本もある。

 子供の日記というスタイルの平易な文体で書かれているし、短いのですぐに読める。あっという間に読見返してみた。やはり名著と言わざるを得ない。

 アゴタ・クリストフはその後この続編を二作書いたことは知っているが、実はまだそれらは読んでない。俄然やる気になってきた。早速アマゾンにてポチリとしようと思う。

 そしてもうひとつ。クリスチャン・ベールのファーナスんちゃらという映画も。

 なんだか最近このようなヒルビリー的な人々が絡むアメリカ映画が多いような気もする。こちらも多くの悪童が出てくる。

 見終わった後、どうにもやるせない気持ちになるんだな。毒がうまく体から抜けない。