中目黒

 昨夜、陽が暮れた後の中目黒を歩いたのだけど、おしゃれな人があまりにも多いのにすこし驚いた。まるで80年代や90年代の原宿みたい。我が代官山はおしゃれなイメージが浸透しているが、アパレル関係のオフィスはさほど多くないし、おしゃれなカフェもそう多くない。

 よく会食に使うお店が中目黒にあるのだけど、目的地までタクシーだし、帰りもそうなので街の変化にあまり気がつかなかった。何をいまさらなんて思うかもしれないが、時代に取り残された男としては気軽に歩ける街ではないと確認させてもらった。

 中目黒はその昔、友人のGFが住んでいてその頃はよく遊びに行ったものである。駅前に点在する飲食店以外は何もなかったような時代。隣の恵比寿とは大違いで、寂れた街というイメージ。

 まあこの頃のエピソードをここに書くといろいろ迷惑がかかる人がいるので書けないが、ヒルサイドテラス脇の交番から降りていく坂道を下って右に出て最初の信号を左に曲がったところにそのアパートはあった。藤井フミヤ氏のビルの真向かいあたり。

 昨夜なんとなく懐かしくなってその前を歩いてみた。

 アパートはまだ健在であった。

 雪の日にバイクの押しがけを手伝ってもらった記憶が蘇る。あの頃遊んでいた人たちは今頃どうしてるんだろう?