クウネルリニューアル
雑誌クウネルがリニューアルした。尊敬している編集者であり親しくしていただいている淀川さんが担当するということで昨年秋頃から話題になっていた本だ。
発行するマガジンハウスは昨年が創立70周年。ということで昨年今年と新しいチャレンジをいろいろ行っているようだ。その一環としてのリニューアル。ちなみにリラックスもこの春限定で発行される。
早速買ってパラパラめくりながら読んでみた。以前のクウネルもずいぶん目にしてないのでなんとも言えないが、ずいぶん大掛かりにかわったようである。
デザインは最初、尾原くんのスープデザインがしているのかと思ったら、藤本さんのキャップであった。すっきりと読みやすい、奇をてらわない読み物主体の雑誌といったスタイル。好き嫌いはあるかと思うが、ぼくは個人的にいいなと思う。大人の本という匂いがぷんぷんしている。
見出し文字の漢字がゴシックでかなが明朝という点など、おや、と思わせるとろこでこだわっている様子が見て取れる。
うちのスタッフからAmazonの評価欄ですごくディスられてると聞いた。見てみると確かに厳しいコメントが並んでいる。
ほとんどが以前のテイストが良かったというもの。
しかしリニューアルするということは、以前のスタイルでは苦戦していたということだろう。このまま続けていけば危険水域に達するという手前での判断。ファンの気持ちも大切だし、理解できるけれど、出版事業はボランティアではないからね。ビジネスとテイストの維持はなかなかバランスできない。
いずれにせよ、雑誌業界は有史以降最も過酷な環境下にある。毎年雑誌全体の売上減が報道される中、編集側は常にベストを尽くして新しいものを生み出そうとがんばっているのだ。
それはもちろん我々フイナムだって同じ。雑誌が好きだから、ファッションが好きだからこそビジネス面を度外視してやっているのである。