漫画ビレッジ

 今日の日経新聞のコラム「春秋」に違法マンガサイトのことが書いてあった。一部方面で話題の無料で多くのマンガが読み放題のサイトである。ぼくもチェックしたことがあるが、コミックス全巻のみならず、最新刊のマンガ雑誌、週刊誌、あるいは写真集などがアップロードされていて、これでは出版業界は商売にならん状態である。

 水は高きから低きへ流るる。目の前に無料のサービスがあれば、どんなに善意のある読者でもそれを利用してしまう。かといって取り締まったとしてもまた新たな名前を変えたサイトが立ち上がるといういたちごっこ。インターネットが行き渡り、世の中が便利になればなるほどいろんな問題が起こる。

 短期的に見れば無料で読める読者に利点はあるが、そのせいでマンガ作家が作品を作れなくなれば、長期的には読者にデメリットだ。わかっちゃあいるが、どうしようもできないもどかしさ。

 国や行政機関の手を煩わせなくても解決できる方法はないのだろうか。

 著作権者にリスペクトを。