近年ベストの映画

 ここで映画の話を書くとぐっとアクセス数が減るのだけど、まあ好きだから書く。昨日観た作品にかなり心揺さぶられ、鑑賞後もじわじわと余韻を堪能。琴線に触れた映画ベストテンという設問が仮にあるとしたら、これは間違いなく人生ベスト5に入る。

 こういうのは個人的嗜好なので、人によっては箸にも棒にかからないかもしれないけど。なんせ、「イントゥ・ザ・ワイルド」をそのベストファイブに入れている自分である。こちらの原作はジョン・クラカワーという米国人ジャーナリスト。登山家でもあるこの人は、1996年のエベレスト大量遭難時に登頂に成功し帰還できた僅かの人の中のひとり。それをベースに書かれた「空へ」を原作とした「エベレスト 3D」という映画も興味深く鑑賞した。

 たまたまさっきネットのニュースを読んだところ、登山家の栗城史多さんがエベレストの下山途中に体調を崩し亡くなったという記事が。個人的に活動を注目し、リスペクトしていた登山家である。ものすごく残念。ちょうど5月がエベレストアタックのハイシーズンということを思い出した。ご冥福をお祈りします。

 話は逸れた。映画の話だった。

 この映画に出てくる子役の女の子がこれがもうすごいというかなんというか。「ギフテッド」のマッケナ・グレースちゃんもすごいと思ったが、さらに上手がいるとは。ハリウッドの底力であるな。役をやっているというよりも、役になりきっている。もう役本人である。それ見るだけで料金の価値を大いに上回っている。

 お母さん役の俳優もいい。調べたら監督がインスタグラマーだった彼女を説き伏せて映画デビューさせたらしい。この映画、出ている著名な役者はウィレム・デフォーのみ。あの「プラトーン」の人ね。

 いやあ、もう一回見たい。傑作!

 そういやタイトルまだだった。

「フロリダ・プロジェクト」です。