紺屋の白袴

 今朝は寒かった。というか会社に来る時家を出たらどうにも服装が気温と合っておらず、一度家に戻って着替えた。迷った挙句、今シーズン初めてのウールもの。Tシャツ、シャツの上にウールのカーディガンという出で立ち。カーディガンは脱着が容易で、体温調整が容易なので、コットンとウールものを何色か使いまわしている。何色かといっても黒と紺のグラデーション。そこにポップなカラーはない。

 色数が少ないと、着るものを選ぶ手間が省けてとてもラクだ。持っている色はほぼ黒か紺かグレイかベージュ。たまにオリーブ。差し色アイテムはほぼない。これならどれとどれを組み合わせてもちぐはぐ感は現れない。

 でもおしゃれを楽しむという点ではまったくもってダメ。どれを着たところで気分が上がらない。これじゃあダメだね。

 今シーズンこそは色物欲しいなんて思うけど、いざ試着してみると結局元の色にもどってしまう。

 先日、仲間のスタオリストOくんが実家で古い雑誌を読み返していたらぼくが出ている雑誌があったと写真を送ってくれた。白のラコにオリーブの軍パン。たぶん20年以上前の写真。もう恥ずかしいくらい、情けないくらいずっと同じかっこ。そろそろこういうのを脱却しようと思う。思ってはいるけどなかなかできないのだ。

 今年の冬物から徐々にがんばってみます。

 色と言えば、いま会社を改修中。10年経って汚れてしまった床と壁を張り替え、塗り直し工事の最中。基本壁は白なんだけど、建物内の階段の手すり部分というか壁部分だけは現在スミ黒。設計工事をお願いしているランドスケープから、今度はコーポレートカラーにするのがいいんじゃないですかと提案されている。

 コーポレートカラー? 考えてなかったなあ。

 ユニクロなら赤、ビームスならオレンジなどと想像できる色のこと。

 これを気にコーポレートカラーを決めてしまいたいなんて思っているのだけど、これがなかなか難しい。

 好きな色は紺なんだけどなあ。

 まあ自分の服装からして、紺屋の白袴なだけにちょうどいいかも。