地下鉄客減

 ニューヨークやロンドンの地下鉄利用者が減ってきているらしい。どうやらウーバーなどのライドシェアが利用者を奪っているのだそうだ。そのせいで道路は渋滞し、空気は汚染され、時代のグリーントレンドに逆行しはじめている。公共交通機関の利用を推奨が先進国のコンセンサスなのに、新しい世の中を便利にするサービスがそれを妨げるとは。ちょっと意外というか皮肉というか。

 この流れが顕著になれば、きっとまた規制が入るんだろうな。

 ライドシェア後進国のわが国ではデータが取れないけど、ちょっと気になったニュースでした。

 ちなみにその公共交通機関の利用者離れのもうひとつの理由として考えられているのが、リモートワーク。つまり出勤しないで、自宅や家の近くのワークスペースで働くこと。確かにこの人口が増えるとコミューター数は減る。こちらはむしろ環境には優しい。

 しかしこういう働き方が広がったら、社会の形が根底から覆る。ターミナル駅に人が集まらず、商店は廃業し、地代は下がる。むしろ景色や環境のいい自然が残る郊外に人気が出るかも。

 自分の生きているうちにはそういう社会は訪れないかもだが、変化の早いこの時代、世の形がどう変わるか想像のはるかに上をいっているからまったくもって不明。

 想像するにすこし恐ろしい未来。

 これまでの常識が非常識になる世界。ちょっと見てみたい。