上海

 上海へ行ってきた。香港や台湾はこれまで何度か行ったことはあるがメインランドはこれが初めて。

 初上陸の上海は意外に寒く、しかも曇り空で滞在中太陽は臨めなかった。しかも低温で寒い。そんな中を日に平均1万2000歩ほど歩き回った。専用ドライバー付きのクルマがあるのにどうしてこんなに歩いてるんだろう?

 話には聞いていたけれど、空気がよどんでいるというかもやっているというか、遠くにあるビル群は霞んで見える。せっかくの電波塔やタワービル群の眺めもクリアでなくどんよりと霞んでいる。しかし空気が悪いという印象は持たなかった。

 街はもうブランド店だらけ。ないブランドがない。法律が変わったらしく、ラグジュアリーブランドにかかる関税も低くなり、海外にわざわざ行って買ってくるメリットが少なくなったということで、国内消費はものすごい勢いらしい。同じブランド店がクルマで10分もいけばまた現れる、そんな感じ。

 もちろんローカルの人たちが自己資本でやっているようなセレクトショップも、日本でいう代官山や青山的な街にある。感度もそれなりで、たぶん数年で東京に追いつきそう。なんせ、買う人が多いからどんどんそんな店や新しい形態のお店が増えそうだ。

 人々も結構あか抜けているし、マナーもよく、騒がしくない。日本に来ている観光客を見てるとどうにも偏った見方になるが、都会の人はクールである。まあ中には強烈な個性を発揮している人たちもいるが。

 懸念していたトイレ事情とかもまったく問題なし。どうやらぼく個人としては行く前にかなりの偏見をもっていたようだ。カルチャーショックとはいわないけれど、自分が抱いてた彼らのステレオタイプは違ってた。

 まあ会った人たちが特に洗練されていたのかもしれないが、数十年前の日本を思い返すと、中国の未来はずいぶん変わってくるだろうなと思う。

 いずれぼくらの仕事も中国の人々となんらか関わります。今回はその手始め。

 ちなみに帰りのフライトは2時間切り。九州のちょっと先って距離なのでこれからもちょくちょく行くかもしれない。

 しかし今回の旅、本当にポケトークが必要だった。次行く前は本気で買おうと思う。