ホーダー

 いま手伝っている仕事があって、その資料として書店で目に付いた本を片っぱしから買っている。 

 その中のひとつがこの「大量廃棄社会 アパレルとコンビニの不都合な真実」。

 内容はタイトルそのまま。アパレル産業とコンビニ界がいかに多くの廃棄物を生み出しているか。しかもまだ使える、食べられるのに、という内容。

 服に関しては一度も袋さえ開けられず、新品のまま売り場にもいかず、捨てられているものもあるという。

 いやあ大変な問題である。

 こういうのを読むと、自分の断捨離に対する姿勢というものが消極的にならざるを得ない。もう着なくなった服をゴミ袋に入れる時の後ろめたさにさらなる追い打ちをかけられた感じ。

 ますます服が捨てられなくなる。

 リサイクルに出しても喜ばれなさそうだし。ちょっと難しい。

 それにしても本当に服を捨てる時のあのいけないことをしている感というのはなんなのだろうか。ファッションの仕事を少しでもやっているからかの感覚なのかそれとも万人が遍く持つ情緒なのか。

 ともかくこれでますます捨てられない男になってしまった。こういう人のことを英語で「ホーダー」というらしいよ。