Are you OK?

 昨日会った古くからの友人が面白いことを言っていた。

 中目黒におよそ30年間、賃貸でマンションを借りているんだが、賃料は一度もあがってなくて、むしろ数年前に一度下がってそのままだという。

 さらにもうひとりの友人も高円寺のマンションをやはり20年くらい借りているのだが、ここも賃料が一度も上がってないと言っていた。

 ロンドンやニューヨークなんて30年前と比べたら賃料は何倍だろう? 

 もはやそこを東京と比べたらダメなのかな。ある意味途上国に戻ろうとしているみたいだからね。

 高円寺の友人は、年に何度も海外へ行く。行くたびに感じるのは物価の高さ。相対的に諸外国はどこも物価が高い。

 韓国でさえ、物価が高くなってきているそうだ。

 日本は一体どこへ向かっているんだろう。

 人件費も安くなっているから世界の工場として製品を作って輸出するなんて、終戦後のような時代に逆戻りするのだろうか。

 ユニクロもそのうち、すべてが国内生産になったりして。

 大丈夫か、日本。

反緊縮財政

 老後に2000万円必要だと話がそここで話題になっている。

 これは金融庁が報告書で出した数字だというが、これも怪しい。数年前自民党は100年安心できる社会保障制度というキャッチフレーズを上げていたではないか。そんなものは初めから無理筋だと個人的には思ったが、然もありなん。今回の金融庁の報告が、あれは嘘だったことを証明したね。

 なんでこの2000万必要というのもいま時点の話で、これからさらに少子化が進んだり、企業がグローバル化して法人税収が落ち込んだり、消費税が上がって消費が落ち、さらなる税収減になれば、これからもらえる年金額がさらに減る。そうなればこの金額はさらに増えていく。2500万? 3000万?

 いま我々は怒るべきところでしょう。若い世代は特にそうだ。無関心では自分が損するよ。

 いま世界的に反緊縮財政という動きが出ている。

 不況で税収減だから支出を抑えようという緊縮財政の反対版。

 増税して福祉を減らしてバランスをとる緊縮ではなく、公共投資などの公共事業を税金でまかない、景気を刺激して税収を増やし、福祉などを手厚くするというものだ。

 イギリスの労働党党首ジェレミー・コービンアメリカのサンダース、スペインのポデモス、ギリシャヤニス・バルファキス財務相とかが提唱している動きだね。

 多くの欧米の若い人たちは彼らを支持している。

 

 小さな政府ではなく、大きな政府。すこし社会主義寄りと言ったほうがわかりやすいか。

 どうも昔自民党がそんな利益誘導的な政治をやっていたから日本ではあまりいいイメージがないけど、これまでの緊縮財政がうまくいってないことからも逆の療法が効くのかもしれない。

 財源は? という話になるのだが、彼らの多くは、そんなもん中央銀行が金をすればいいという。つまり国に借金させて、その借金は景気が良くなったら徐々に減らしていけばいいということらしい。

 なんなら国の借金なんて放っておいて返さなくてもいいんだというラジカルな思想。

 ぼくは嫌いではないです。

 あまりサプライズパーティというものの経験は少ないのだけど、昨日は後輩の50歳の誕生日をそれで祝うという会に誘われた。銀座のダイニングバーに本人登場の30分前に全員が集合し、出迎える段取りの確認。

 本人の登場がすこし遅れ、暗い店内にすこしぎゅうぎゅう詰めに押し込まれ息が詰まったが、本人は喜んでくれただろう。

 乾杯の音頭を指名され、軽くスピーチ。まあそつなくこなしたのだけど、噺家さんやアナウンサーというわけにはいかない。そういう人前でしゃべる技術というものをもっと磨きたいなといつも思う。

 よく行く広尾の鉄板焼き屋さんのオーナーは、落語を趣味でやっていて、年に一度三人会のような催しを開いている。昨年暮れ、リハーサルというか練習を聞いてくれというので、お店の食事の後、個室に案内され聞かされた。

 これがなかなか上手い。素人芸をはるかに超えた完成度。もう何年もやっているからということだが、やはりセンスというのが大きい。

 この日のネタは立川志の輔創作落語の一席。本人の音声を運転中などに繰り返し聞き返し間などのタイミングを練習しているということだそうだ。

 好きじゃないとできないよね。やはり物事というのはそうなんだよね。

 努力は夢中に勝てない。

 あれだけ夢中だったギターも最近、ご無沙汰だし、ちょっといろいろやり直してみよう。

 スマホの電源落としてね。

 

 

 

久しぶりに走ってます

 珍しく昨夜はテニスの全仏オープンをテレビ観戦した。もちろん錦織戦。

 ひやひやの連続であった。よく勝ったなあ。でもすごくいい試合を観せてもらった。こんな風にテニスの試合を真剣に通しで見たのは、初めてかもしれない。

 で、今日はナダル戦。相手はクレーの職人。そして錦織は疲労困憊。でも勝ってほしいなあ。

 先週末はゴルフの松山選手も上位に入ったし、明日はサッカーの代表戦。連日、スポーツイベントが目白押し。やはり春とか秋は楽しいね。

 自分も来月の野沢トレイルランに向けて、絶賛調整中。しばらくまとめて走ってなかったから、まず基礎体力からつけようと5月はゆっくりとLSDで60kmくらい走った。

 今月の目標はもうすこしスピードを上げて、月間100kmを目指す。

 いつでもハーフは走れる体に戻すのが、この春の目標。

 来年はなにかの大会にエントリーしたいなあ。

ホーダー

 いま手伝っている仕事があって、その資料として書店で目に付いた本を片っぱしから買っている。 

 その中のひとつがこの「大量廃棄社会 アパレルとコンビニの不都合な真実」。

 内容はタイトルそのまま。アパレル産業とコンビニ界がいかに多くの廃棄物を生み出しているか。しかもまだ使える、食べられるのに、という内容。

 服に関しては一度も袋さえ開けられず、新品のまま売り場にもいかず、捨てられているものもあるという。

 いやあ大変な問題である。

 こういうのを読むと、自分の断捨離に対する姿勢というものが消極的にならざるを得ない。もう着なくなった服をゴミ袋に入れる時の後ろめたさにさらなる追い打ちをかけられた感じ。

 ますます服が捨てられなくなる。

 リサイクルに出しても喜ばれなさそうだし。ちょっと難しい。

 それにしても本当に服を捨てる時のあのいけないことをしている感というのはなんなのだろうか。ファッションの仕事を少しでもやっているからかの感覚なのかそれとも万人が遍く持つ情緒なのか。

 ともかくこれでますます捨てられない男になってしまった。こういう人のことを英語で「ホーダー」というらしいよ。

 

 

アメカジに違和感

 今日はビームスの展示会に久しぶりにいってきた。勢いがある、というのはこういうことを言うんだろうな。

 スタッフが仕事を楽しんでいるというか、そういうのが感じられるとてもいいバイブの展示会であった。しばらくはビームスの時代が続きそうな感じ。ほかの同業もこれを参考に盛りあげって、しょぼくれ気味なファッション小売の世界を活性してほしい。

 なんとなく大きめなサイズ感の服が、ここ1~2年、早い人たちの間の流行であるように感じていた。やっと自分もこのサイズ感がしっくりきはじめているいる。シャツもパンツもややルーズ。これがいい。

 しかし店頭ではまだ細身のほうが圧倒的に売れるそうだ。なのでオリジナルのセットアップのボトムを細いのと太いのが用意されてた。そこまでやれば万全である。

 個人的にはあんなに好きだったビームスプラスがあまりピンとこなかった。ちょっと飽きたのかも。でもこの業態の業績はすこぶる順調で成長しているというから、ぼくの値踏みはやはり間違っているのだ。

 アメトラ、アメカジに不感症気味なんだな、最近。

 悪魔のキスの逆バージョン。まあそんな感じ。

 

危険は影のようにつきまとうのだ

 危険は常に潜んでいる。

 なんかそんなことを考えさせられた昨日の川崎の事件である。今朝打ち合わせた人の実家があの辺だそうで、他人事ではないと言っていた。亡くなったお子さんと同じくらいの子を持つ日本中の親にとってもそうだろう。

 首相が今後の対策を立てるように関係者に伝えたそうだが、こういうのは対策の立てようがない。

 昨日、ルイ・ヴィトンの展示会に呼ばれ、芝浦までクルマで行った。明治通りを走っていると、猛スピードのクルマが左すれすれに追い抜いて行った。脇の下に汗。いったい何を考えているのだろう。そんなヒヤッとすることが、昨日だけでも2~3回あった。ハインリッヒの法則の貯金がもう一杯になったかもしれない。用心して運転しよう。 

 これはあの1:29:300の法則とも呼ばれるもの。ひとつのクリティカルな出来事の背後には300の軽微なひやりと29の軽い危険があるというもの。

 危険は常に潜んでいる。

 子供たちも含めて、もう一度家族で話し合いましょう。